milkteaのブログ

片想いの恋愛小説を書いています

モモさんの恋愛事情1

 僕の大好きなモモさんはとってもきれいなヒトだ。
すごい美人ってわけじゃない。
でも、なぜか女優やモデルのように見える時がある。
華がある、というのはこういうことをいうのだろうと思う。


 僕がモモさんに出会ったのは今からちょうど10ヶ月前のことだ。
僕は一浪して東京の大学に進学し、そのまま東京でシステム開発の会社に就職したのだが、毎日深夜まで残業、休みもロクにとれない忙しさにすっかり身も心もボロボロになってしまい、3年でギブアップ。
依願退職後、レンタルビデオショップやネットカフェの店員のアルバイトをしながら3年は東京生活を続けたが、30歳になるのを機に地元へ戻って今の会社に就職した。
 大学の専攻や前職での経験をアピールしたのにも関わらず、なぜか希望したシステム部ではなく、
最も苦手とする電話でお客様応対する部署に配属されてしまった。
 僕はもともと社交性が無く、無口で内気な性格なのだ。だから黙々とコンピュータ相手に仕事するほうが向いている。気の利いたことなんか言えやしない。当然、モテるタイプではなく、女のコを退屈させるのが得意(?)、彼女いない歴=年齢だ。
彼女が欲しいと思ったこともあまりない。いらないとも思ってないが。
学生時代は好きな女のコがいたりしたが、社会人になってからは女性はむしろ苦手になってしまった。
それは、僕が女性をイライラさせてしまうのがわかるからだ。


 そんな僕が生まれて初めて、いわゆるひとめぼれってのをしてしまったのがモモさんなのだ。


                                                                                                                                              つづく


 


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